飼い主をむなしくさせる失敗しつけ3選

警察犬の試験風景って見たことありますか?

私は一度だけ。

犬の散歩途中、公園で行われているのを見たことがあります。

「マテ」「フセ」の命令でキレッキレに動く犬。

犬種はなんと愛犬と同じラブラドールレトリバー。

キビキビ動くラブは愛犬とはまったくの別物、新種の生命体のようでした。

それ以上に印象に残っているのは会場の緊張感。

急激にトイレに行きたくなったのを覚えています。

隣にいた愛犬も相当にビビっていた様子。

私はなんとか我慢できたけど彼の尿道は開いていたかと思われます。


訓練師に私は聞いてみたい。

しつけって難しくないですか?

うちの犬、妙なしつけがついちゃったんですけど、コレって直せますか?

どんどんマズイ方向に進んでいるんですけど、軌道修正できますか?

私のこのむなしさ伝わっていますか?


訓練士に相談したいプチ悩みは3つ。


その1 違う名前で呼ぶと反応するようになった

愛犬にはカッコイイ洋風の名前がついてます。

盲導犬の候補犬だったので盲導犬協会の人と一生懸命に考えた名前です。

「かっこよすぎて覚えられない」とよく言われ、実際、隣のおじいちゃんは覚えるのを諦めたようです。

昨日は「おはよう。ゴーン」って犬に話しかけていました。

カルロス氏の脱税事件がおじいちゃんの記憶を塗り替えたのだと思います。


名前を呼んだら来るというしつけは生後2か月頃から開始。

すぐにマスターできたのですが最近、様子が変わってきてしまいました。

自慢のカッコイイ名前を呼んでも来ない。

にもかかわらず「五郎」とか「与作」といった和風の名前で呼ぶと来るように変化してきたのです。

それ以上に反応がいいのは「ごはん」という言葉。

「ごはん」とつぶやいただけで俊足でやってくる。

カッコイイ名前は捨ててやりました。


その2 「ダセ」から「ペッ」へ

口に咥えたものを離させるための命令「ダセ」。

レトリバーは咥えることが好きな犬種なので覚えさせるのには苦労しました。

なんとかマスターさせましたが、この命令に従わせることは未だ難しい。

洗い立てのタオルも、夫の使用済みの靴下も、一向に「ダセ」しません。

一度、散歩中になにやら「猫のうんこ」らしきものを口に入れました。

驚くなかれ。レトリバーにはありがち話です。

当然「ダセ」という命令には従いません。

怒り狂った私が「ペッしてペッ」と叫んだところ、口からポロッ。

やっぱり、うんこでしたーという話ではなく、それ以降「ダセ」という命令語は「ペッ」に変わりましたよ、という世にも美しいお話でした。


その3 「コイ」のコマンドより「じゃあね」が効く

力を入れて教え込んだコマンド、「コイ」。

「悩みその1」と同じような呼び戻しのための命令です。

愛犬が無視を決めこむコマンドでもあります。

犬は「おいコラ、コイ!」と私が追いかけてくるのをワクワクして待っています。

「おい、なめとんのか」とか「盲導犬協会に返すぞ、コラ!」と叫び、血管を浮き立てて後を追う私をまくのが彼の悦び。

そんな中、ちょっと怖そうなおにいさんが「コイ」と呼んだら飛んで行きました。

人をよく見る元盲導犬候補。

ムカツイテ、ハナヂガデタヨ、シャチョーサン。

それ以来、「コイ」は封印。

新しく導入された命令語は「じゃあね、バイバイ」です。

ドッグランで追いかけっこが長引いたときは、この言葉を言ってサッと立ち去る素振りを見せます。

慌てて追いかけてくる愛犬。

ドッグランで帰りたがらないペット犬に困ったら「じゃあね」をお試しあれ。

効果抜群です。

わんこあそび

「犬」「猫」「インテリア」「掃除」「断捨離」のお話。