実際、盲導犬ってどんな感じ?パピーウォーカー初日編

貴乃花、離婚しましたね。

「俺はこうなるとわかっていた!」と夫が叫んでいました。

5時10分。

おっさんの朝は早い。


突然ですが、つえを持った人と歩くハーネスをつけた犬を見たことはありますか?

そう、盲導犬のことです。

映画や盲導犬協会の活動でご存知の人も多いかと思います。


では盲導犬にはどんなイメージをおもちですか?

大人しく働く賢い犬?

カッコいいエリートワンコ?


さて実際はどうなのでしょう。

ふっふっふっ。


今日からしばらく盲導犬について書いていこうと思います。

本日は「パピーウォーカー初日」についてです。


愛犬はラブラドールレトリーバー、イエローのオス。

盲導犬候補として生まれた犬です。

パピーウォーカーをしていた時に預かり、1歳になるまで我が家で育てました。

パピーウォーカーとは盲導犬のパピーを育てるボランティアのこと。

生後2ヶ月からの10ヶ月間、家庭でのルールを教え、人との暮らしに馴染ませるのが主な役割です。


しかしコレがなかなか大変。


パピーはおっとりして見えますが実は底なしのパワーをもつ怪獣

訓練士さんが「盲導犬の大人しいイメージは捨ててください」といった言葉の意味を預かった即日から実感できちゃいます。


譲渡式(犬を受け取る日)。

協会で訓練士さんから「本日からしっかり躾けないときっとヤバいことになる」系のレクチャーを受けた後、子犬を手渡されます。

そして「まあ、とにかく頑張れ」と見送られ帰路につきます。


子犬を抱っこしたまま車で帰宅。

パピーウォーキング中で一番幸せなときです。

まるでわかっていないアホな状態ともいえます。

この後の惨事を全く予想できていません。


戦いが始まるのは子犬を家へ招き入れた瞬間から。

ウンコとオシッコ戦の火蓋が切って落とされます。


もちろん協会へ向かう前にケージ&トイレは用意しておきました。

ケージとトイレが連結した快適なワンコハウスです。

ケージ内で可愛く遊んだりスヤスヤ寝たりして、オシッコがしたくなったら隣のトイレでこれまた可愛く用を足すんだろうな~なんて想像してました。


当然ですが、現実はまったく違っていました。


仔犬は想像を絶する活動を始めます。


オシッコの間隔は30分起き、ウンチはお好きなときにお好きなだけ。


トイレではなくケージのあちこちで自由にウン&シッコをします。

そればかりか、それを踏み、それに寝転び、そしてそれを食らう。


ケージの掃除をしている間はリビングに子犬を出します。

そこでもウン&シッコは生産されます。

そして好奇心いっぱいの子犬はいたずら開始。

家具を齧り、トイレットペーパーを引きずり、私の足にじゃれつく。


すごいです。強烈です。悪夢です。

「やめて!警察を呼んで!」と人間性を失いそうになる頃、突然の「寝」。

子犬は散々やらかした後、突然寝るという習性があります。

でもここでようやく一服。

かわいい寝顔です。

さっきまで地獄だった気がするけれどあれって幻だった?


と、ここまでがワンクール。

深夜までこれが何クールも繰り返されます。


さて待ちに待った夜。

もう無理、もう限界。

一刻も早く寝て体を休めないと死んでしまう、私が。

ようやく眠気まなこになった子犬をケージに入れ電気を消します。

私も即行、布団に入ります。

するとなぜでしょう。突然、始まる夜泣き。

無視をして泣き止むのを待つか、ケージの隣に布団を敷き添い寝するか。

が、

泣き声は50000デシベル。

余儀なく添い寝は決定しました。


仔犬はただ寂しかっただけの模様、隣で寝たらあっさり寝てくれました。

よかったよかった。


とはいえ、もう1時か・・・。


こうして初日は終わるのでした。


ええ、3時間後までな。


翌日はまさかの4時スタートだったよ!


ヤバさが加速する続きはまた今度。

わんこあそび

「犬」「猫」「インテリア」「掃除」「断捨離」のお話。